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「アメリカのロースクール事情(2)」
RC 安藤和宏
光陰矢のごとしで、アメリカのロースクール事情を紹介した前回のコラムからすでに10ヶ月が経過した。 その間、難行である英語での授業や試験、レポートにも耐え、7月にロースクールを卒業することができた。 卒業証書が自宅に送られてきた時は苦しかった試験勉強を思い出し、しばし感慨に耽ったものだった(5月の卒業式の時点では空の筒を渡されるだけである)。
ロースクールに留学するメリットはいろいろあると思うが、私にとって個性溢れるさまざまな授業を受講できたことはとても貴重な経験だった。 ソクラテス・メソッドを使って学生に自主的に考えさせる契約法の授業、パワーポイントに映像を取り入れ、 臨場感豊かに分かりやすく法律を解説する商標法の授業、実践的かつ説得力のある現役弁護士によるLegal Skillの授業、 実際にあった盗作事件の資料を使って模擬裁判を行うエンターテイメント・ローの授業など、とても工夫されていて学生の評判も高かった。 もちろん、授業に遅刻したり、内容を盛り込みすぎて雑駁な授業をする、文字通りの反面教師も中にはいたが・・・。このような授業も含めて、 大学教員を目指す者としてはこの上ない有益な機会であり、教壇に立つのがますます楽しみになった。
最近は、日本の大学でも学生が授業評価するところが増えているが、講義担当者が他の授業を参観する機会はまだそれほど多くないだろう。 自分で授業を創意工夫することも重要だが、他人の優れた教授法を積極的に取り入れることも大事なことである。人には、法律に抵触しない限り、模倣の自由がある。
この9月からシアトルにあるワシントン大学のロースクールで米国知的財産権法をさらに1年勉強する予定だ。 ここでの授業がどのような教授法で行われるかは、私にとってとても大きな興味の対象なのである。
(2006/9/13 update)
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